臨床経験
子宮頸部円錐切除後の周産期合併症に関する検討
青井 好
1
,
丸山 春子
1
,
則竹 夕真
1
,
諸井 博明
1
,
寺西 佳枝
1
,
児玉 秀夫
1
,
中西 透
1
,
石田 時一
1
1半田市立半田病院産婦人科
pp.241-246
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/spJ.0000000016
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子宮頸部円錐切除術(円錐切除)は,子宮頸部上皮内病変(CIN)の標準治療として広く行われている。円錐切除による周産期合併症の増加が知られているが,十分に検討した報告は少ない。われわれは円錐切除を施行された40 歳以下のCIN 患者を対象に,妊娠率や周産期予後を後方視的に検討した。当院での円錐切除後の早産や低出生体重児の頻度は日本におけるそれらと同程度であり,顕著な増加を認めなかった。妊娠中の積極的な切迫早産治療や,円錐切除範囲の縮小により周産期合併症の増加を防ぎうる可能性が示唆された。
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