今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて
I 婦人科手術
2.腟式手術
2.子宮頸部円錐切除術
佐藤 重美
1
1弘前大学医学部産婦人科
pp.366-369
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904586
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はじめに
子宮頸部の円錐切除術は子宮頸部上皮内病変(CIN),初期頸癌の確定診断および子宮温存手術として行われる.その方法には従来からのコールドメス1,2)を用いる方法とレーザー(CO2,Nd:YAG)3,4)やループ型電極(loop electrosurgical excisional procedure:LEEP)5,6)などを用いる方法がある.これらの方法には表1に示したようにそれぞれ長所,短所があるが,最近ではレーザーやLEEPで行われるほうが多くなっている.しかしながら,円錐切除術による合併症はそのすべてがコールドメスによるものに含まれ,また,その手術手技にも左右される.表2に筆者が行っているコールドメスによる円錐切除術の方法を要約して示した.本稿では,コールドメスによる円錐切除術の合併症について述べ,その他の方法については補足的に述べる.
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