今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして
子宮の手術
頸部円錐切除術―子宮頸部円錐切除術の合併症とその対策
山口 裕之
1
,
植田 政嗣
1
,
金村 昌徳
1
,
西山 浩司
1
,
植木 健
1
,
植木 實
1
1大阪医科大学産婦人科学教室
pp.723-727
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100323
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はじめに
近年,集団検診の普及に伴い,子宮頸部上皮内病変(軽度異形成~上皮内癌)や子宮頸部初期浸潤癌の症例が増加しつつある.また,これら異常を伴う婦人の若年化や晩婚化の傾向から,これらに対する治療法の確立が求められている.そこで本稿では,治療を主目的とした円錐切除術の有用性,治療の病変設定についての検討を行い,その合併症としての出血や術後の頸管狭窄に対する対応を中心に述べ,妊娠時の取り扱いについても言及したい.
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