連載 イラストレイテッド産婦人科小手術12
婦人科小手術
子宮頸部円錐切除術
有吉 和也
1
,
齋藤 俊章
1
,
塚本 直樹
1
1国立病院機構九州がんセンター婦人科
pp.1315-1317
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101299
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[1] はじめに
近年,子宮癌検診の普及に伴って前癌病変や初期癌の割合が増加している.また,初交年齢の若年化,晩婚化や高齢出産の増加とともに,挙児希望者の子宮頸部初期病変の罹患率が上昇している.子宮頸部異形成や上皮内癌においてレーザー蒸散術や円錐切除術などの子宮温存治療が広く普及しているが,子宮頸部初期癌においても妊孕性温存を希望する症例を経験することが少なくない.本稿では子宮頸部病変に対する子宮温存手術である子宮頸部円錐切除術と,頸管および体部内膜の部位別掻爬術の手技とその要点について述べる.
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