原著
卵巣成熟囊胞性奇形腫における付属器茎捻転リスクと腫瘍径の検討―腹腔鏡手術症例における60mm基準の妥当性―
西川 真世
1
,
磯野 渉
1
,
町田 芳知
1
,
田中 惇也
1
,
戸崎 香苗
1
,
新垣 亮輔
1
,
林 子耕
1
M. Nishikawa
1
,
W. Isono
1
,
Y. Machida
1
,
J. Tanaka
1
,
K. Tozaki
1
,
R. Arakaki
1
,
S. Hayashi
1
1紀南病院産婦人科
pp.699-703
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003889
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卵巣成熟囊胞性奇形腫は若年女性に多く,付属器茎捻転により妊孕性温存が困難となる場合がある。本研究では,当院で2014~2024年に腹腔鏡手術を施行した169例を後方視的に解析し,術前に付属器茎捻転を予測する因子を検討した。23例に付属器茎捻転を認め,単変量解析では年齢40歳以上,未経産,腫瘍径60 mm以上が有意因子であった。多変量解析では腫瘍径60 mm以上のみが有意であり(OR 6.7),ガイドラインで推奨される60 mm基準の妥当性が再確認された。未経産やCA125高値も潜在的因子として示唆され,今後の大規模研究が望まれる。

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