Japanese
English
症例
ダグラス窩に迷入したレボノルゲストレル放出子宮内システムを腹腔鏡下に回収した1例
田中 惇也
1
,
磯野 渉
1
,
町田 芳知
1
,
西川 真世
1
,
戸崎 香苗
1
,
新垣 亮輔
1
,
林 子耕
1
J. Tanaka
1
,
W. Isono
1
,
Y. Machida
1
,
M. Nishikawa
1
,
K. Tozaki
1
,
R. Arakaki
1
,
S. Hayashi
1
1紀南病院産婦人科
pp.905-909
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003953
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)は避妊効果のみでなく,月経困難症や過多月経に対する治療方法として重要である。しかし,非常にまれではあるが,子宮穿孔の合併症があり,腹腔内に迷入した子宮内避妊具(IUD)は腸管閉塞や穿孔を起こす可能性があるため,腹腔外への摘除が必要となる。そこで,今回ダグラス窩に迷入したLNG-IUSを腹腔鏡下に摘除した症例を経験したので報告する。症例は41歳,LNG-IUS挿入直後の腹痛以外の症状はなかったが,約1カ月経過した再診時に経腟超音波検査でLNG-IUSが子宮内に認められなかった。そのため,腹部X線検査,腹部CT検査,腹部MRI検査でLNG-IUSの子宮穿孔による腹腔内迷入と診断し,腹腔鏡下でLNG-IUSの腹腔外への除去を施行し,合併症なく治療できた。腹腔鏡手術所見では,子宮体部には瘢痕はなく,ダグラス窩の瘢痕があるのみであった。したがって,LNG-IUS留置の際には子宮穿孔や腹腔内への迷入の可能性を念頭におき,腟内の除去糸の目視,超音波検査だけではなく,挿入直後の患者の症状にも留意すべきであり,LNG-IUS挿入直後の確認や定期的な受診も非常に重要であることが再確認された。

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