特集 AIとデジタルが作り出す産婦人科医療―胎児・母体・生殖・婦人科腫瘍・ヘルスケアへの応用
Ⅲ.生殖
1.胚評価支援システムの開発と臨床応用
矢内 晶太
1
A. Yanai
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学(病院助教)
pp.449-453
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003818
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体外受精における胚選択では,従来の形態評価だけでは評価者間のばらつきを避けにくく,より客観的な判断支援が求められている。胚評価支援AIは,タイムラプス画像や静止画から胚発育,妊娠,倍数性に関連する情報を数値化し,胚培養士や医師の意思決定を補助する技術である。もっとも,現時点でAIは胚の着床や倍数性を確定するものではなく,選択支援ツールとして位置付けるのが妥当である。本稿では,商用システムの現状,AIスコアの読み方,精度向上の要点,臨床成績への影響,筆者らによる胚齢3日での培養判断支援と非侵襲的異数性予測の取り組みを整理し,今後の標準化と臨床実装の課題,さらに産婦人科医に求められる患者説明の視点を概説する。

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