今月の臨床 ART成功の秘訣─どうすれば妊娠率は向上するか
胚の評価法
中山 貴弘
1
1足立病院生殖内分泌医療センター
pp.1030-1037
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103513
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●胚の評価法としてVeeck分類およびGardner分類が一般的に用いられているが,診療内容の向上のためには各施設で独自の追加基準を作成することが望ましい.
●近年,胚発生の過程を動画として観察できるtime-lapse cinematographyの開発により新しい知見が次々と得られるようになり,従来の胚評価法の再考が求められる時期に来ている.
●施設における培養環境は潜在的に悪化している場合があり,絶えず胚培養効率の変動に気を配りながらその最適化および安定化に努めることが重要である.
●胚の評価の内容を患者側に正しく伝え,その結果を次の治療計画に生かすことが求められる.
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