Japanese
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連載講座 哺乳類の初期発生
胚操作—畜産技術への応用
Embryo manipulation in animal production
角田 幸生
1
Yukio Tsunoda
1
1農林水産省畜産試験場繁殖部
pp.75-78
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904965
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哺乳動物の初期胚に種々の操作を加えて発生を人為的に制御しようとする試みは,単に基礎生物学的分野のみならず実験動物学や畜産分野で古くから実施されてきている。畜産分野では家畜の改良ならびに増産を目的とした胚移植技術が開発・確立されており,低温・凍結保存,分離・切断,性判別あるいは体外での受精などの操作を加えた胚が最近用いられるようになり,これらの技術は先進的なバイオテクノロジーの一つとして定着し始めている。本稿では多くの胚操作技術のなかで畜産への応用という観点から,最近注目を集めている胚の顕微操作,とくに胚の分離・集合ならびに核移植による一卵性多胎子の作出をとりあげその現状について紹介する。
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