特集 AIとデジタルが作り出す産婦人科医療―胎児・母体・生殖・婦人科腫瘍・ヘルスケアへの応用
Ⅱ.産科
3.母と胎児を常時見守る柔らかい計測機器とAI解析技術―AI時代の周産期医療へ向けた医工情報連携の取り組み―
関谷 毅
1
T. Sekitani
1
1大阪大学産業科学研究所先進電子デバイス研究分野(教授)
pp.443-448
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003817
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人工知能(AI)と機械的な柔軟性を有する計測機器「フレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクス」の進展により,高精度かつ非侵襲的な生体モニタリングが可能となりつつある。われわれの研究室では,医工連携により,妊婦の腹部に密着し,母体・胎児の生体信号を常時計測可能なシート型センサシステムを開発している。本稿では,ナノ材料を用いた生体活動電位計測技術と,計測データから胎児心電・子宮筋電を抽出する信号分離技術,さらに情報科学との連携による分娩進行自動推定AI「UCSCAN」の開発事例を紹介する(図1a)。また,将来展望として,エナジーハーベスト技術や印刷で作る低コストかつ量産可能な次世代エレクトロニクス技術「プリンテッドエレクトロニクス」による「母子見守り」の社会実装,および女性ヘルスケア全般への応用可能性について紹介したい。

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