特集 卵巣がん手術―R0を目指して
各論
2.他臓器切除と合併症対策―腸管―
浅生 義人
1
,
長谷川 傑
2
Y. Asao
1
,
S. Hasegawa
2
1白十字病院外科
2福岡大学消化器外科
pp.337-342
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003787
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進行卵巣がん手術において腸管合併切除が必要となる場面がときにあり,特に直腸およびS状結腸への直接浸潤あるいは腹膜播種に伴う合併切除が高頻度である。大腸癌手術とは異なり,系統的リンパ節郭清が不要であり,主要血管の温存が可能である点が特徴的である。腫瘍学的安全性を担保しつつ腸管切除・再建を行うためには,腫瘍の浸潤範囲に応じた適切な剝離層の選択が重要であり,術前の準備も含めた婦人科と消化器外科の連携が不可欠である。本稿では消化器外科医の立場から,卵巣がん手術時における腸管合併切除の基本的考え方,手技上の注意点,再建方法,人工肛門造設の判断基準,術後合併症の管理について概説する。

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