特集 卵巣がん手術―R0を目指して
各論
3.他臓器切除と合併症対策―肝臓・脾臓・膵尾部―
楯 真一
1
,
錦見 恭子
1
S. Tate
1
,
K. Nishikimi
1
1千葉大学医学部産婦人科
pp.343-346
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003788
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
卵巣がん手術において上腹部手術の重要性は,Chiによって明らかにされた。進行卵巣がんに対する完全切除を目指すためには,上腹部手術は必須の手技といえる。肝切除術は,横隔膜播種巣が肝表面に浸潤している症例に対して肝臓を腫瘍に入り込まないように電気メスでそぐように部分切除を行うことが多い。脾臓摘出術・膵尾部切除術は,脾実質転移,あるいは脾臓と膵臓の間隙に播種している病巣切除のために行うことが多く,膵尾部を1cm程度切除すれば播種は摘出できる。よって,術後の膵液漏を経験することは少ない。われわれは,横隔膜切除や脾臓摘出などの上腹部手術は婦人科腫瘍医のみで安全に行っている。

Copyright © 2026, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.

