下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 他臓器合併切除
齋藤 典男
1
,
鈴木 孝憲
,
田中 俊之
,
杉藤 正典
,
伊藤 雅昭
,
小林 昭広
,
西澤 雄介
,
米山 泰生
,
西澤 祐吏
,
皆川 のぞみ
1国立がんセンター東病院 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
骨盤内容除去術
,
腫瘍侵入性
,
前立腺腫瘍
,
前立腺切除
,
直腸腫瘍
,
膀胱腫瘍
,
膀胱切除
Keyword:
Urinary Bladder Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Neoplasm Invasiveness
,
Prostatectomy
,
Prostatic Neoplasms
,
Pelvic Exenteration
,
Rectal Neoplasms
,
Cystectomy
pp.169-175
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116197
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下部直腸進行癌で隣接臓器への浸潤が疑われる場合、主な臓器が尿管、膀胱、精嚢、前立腺、子宮、腟などである。女性では子宮や腟が存在するため、骨盤内臓全摘術(TPE)が必要となることはまれであるが、男性では尿管、膀胱浸潤例の一部を除きTPEの適応とされてきた。しかし本術式は術後の機能障害に直結するため、可能であれば排便路または排尿路の一方を温存する傾向にある。本稿では、可能な限り犠牲を少なくする手術を紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009