特集 CQ&図解で学ぶ 生殖医療の基礎講座
Ⅹ Column
難治性着床障害に対する挑戦
川井 清考
1
,
小川 達之
2
1亀田IVFクリニック幕張 院長
2表参道ARTクリニック 院長
pp.1472-1475
発行日 2025年11月30日
Published Date 2025/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003655
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反復着床不全(repeated implantation failure;RIF)は長年,複数の胚移植不成功例を包括的に表す便宜的な用語として用いられてきた。2023年に欧州生殖医学会(ESHRE)ワーキンググループは,RIFを「妥当と考えられる胚移植を繰り返し行っても着床/妊娠反応が得られない状態」と定義し,個別患者の累積着床予測確率が60%を超えても妊娠が得られない場合に追加の検査や介入を考慮することを推奨した(表1)1)。

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