特集 着床を考える
着床の生理
藤原 浩
1
,
鏡 京介
,
小野 政徳
1金沢大学 医薬保健研究域医学系医学類生殖・発達医学領域産科婦人科学
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
局所血流
,
細胞分化
,
子宮内膜
,
自律神経系
,
単核白血球
,
着床
,
哺乳類の胚
,
T細胞
,
Telocyte
Keyword:
Cell Differentiation
,
Autonomic Nervous System
,
Signal Transduction
,
Leukocytes, Mononuclear
,
Telocytes
,
Regional Blood Flow
,
Embryo Implantation
,
Endometrium
,
Embryo, Mammalian
,
T-Lymphocytes
pp.1241-1246
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021034586
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着床に適した子宮機能の制御には子宮内膜分化を誘導する内分泌系、胚の拒絶を回避する免疫系、子宮収縮を調節する神経系などの様々なシステムに加え、それを統括する胚シグナルが重要とされる。免疫系は免疫寛容の誘導のみならず子宮内膜の分化誘導にも積極的に貢献しているが、それらを調節する胚シグナルとして近年ヒト絨毛性ゴナドトロピンが注目されてきた。着床不全患者への対応にはこれらの着床機序の理解に基づいた診断と治療法の選択が求められる。
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