特集 CQ&図解で学ぶ 生殖医療の基礎講座
Ⅴ 高度生殖医療
CQ 28 通常媒精と顕微授精はどうやって使い分ける?
脇本 裕
1
,
脇本 謙
1
1兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座
pp.1343-1350
発行日 2025年11月30日
Published Date 2025/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003633
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A
▶精液所見がWHOのマニュアル(第6版)の基準内または軽度の低下にとどまり,男性因子が不妊原因でない場合は,通常媒精を第一選択とする。
▶顕微授精(ICSI)の明確な適応は重度男性因子(乏精子症,精子無力症,奇形精子症),精巣内または精巣上体から採取された精子を用いる場合,凍結卵子,前周期の完全受精障害や低受精の既往である。
▶完全受精障害のリスクに対処する方法として,初回周期や高リスク症例ではsplit-IVF/ICSIや早期レスキューICSIを実施することについて議論がある。

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