今月の臨床 ART 2006
ART成功率向上のための要点
顕微授精
矢内原 敦
1
,
岩崎 信爾
1
,
根岸 桃子
1
,
岡井 崇
1
1昭和大学医学部産婦人科
pp.58-61
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100011
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はじめに
1988年に顕微授精(ICSI)による受精が確認され1),1992年にPalermoら2)によってICSIによるはじめての妊娠が報告されてからICSIは急速に浸透し,今や生殖医療に欠かせない技術の1つとなった.ICSIはここ10年間の臨床統計によりその有効性が確認されたのみでなく,技術面でも確立された方法となった.技術面での向上に伴い,ICSIの受精率はIVFのそれと比較して変わらないことが報告されている3, 4).
本稿では,具体的なICSIの基本技術に加えて受精率,妊娠率向上への注意点を述べる.
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