特集 エビデンスと経験が紡ぐ未来の産科診療―科学的探究がもたらす新たな視点
8.経会陰超音波検査を用いた安全確実な分娩管理
佐山 晴亮
1
,
入山 高行
1
S. Sayama
1
,
T. Iriyama
1
1東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座
pp.383-388
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003361
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経会陰超音波検査(TPU)は,従来の内診の限界を補完する有用な手法であり,国際産婦人科超音波学会(ISUOG)のガイドラインにおいてもその有用性は評価されている。分娩時における児頭の下降度および回旋の評価において,TPUは高い再現性と客観性を提供し,母児の安全を確保するための分娩管理の精度を向上させることが知られている。本稿では,TPUの基本概念,実際の臨床での導入方法および使用方法,最新のエビデンスも交えた臨床での応用方法,および器械分娩における活用方法について解説する。

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