特集 周産期の画像診断 第3版
母体・胎児編 Ⅰ.超音波診断 I.分娩中の超音波診断
経会陰超音波検査
永松 健
1
NAGAMATSU Takeshi
1
1国際医療福祉大学成田病院産科婦人科
キーワード:
分娩進行評価
,
児頭下降度
,
児頭回旋
,
AoP
,
HD
,
MA
Keyword:
分娩進行評価
,
児頭下降度
,
児頭回旋
,
AoP
,
HD
,
MA
pp.212-216
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001846
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分娩管理における経会陰超音波検査の意義
産科学において,長きにわたり分娩進行の評価は内診が唯一無二の臨床技術として重視されてきた。内診によって得られる情報のなかでも,子宮口の開大度,展退度,児頭下降度,児頭回旋に関わる矢状縫合の向きと泉門の位置などは分娩の進行を見るうえで中心的な要素であり,それらの経時的な変化を見ることが適切な分娩転帰の予測,医療的介入の必要性の判断において行われている。しかし,内診評価の問題点として技術習得のための教育が容易ではないこと,評価方法の主観性が強く内診による判断を客観的に評価する方法がないこと,また経験を積んだ医療者の間でも検者間誤差が大きいということなどが挙げられてきた。
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