特集 産婦人科医が知っておくべき疼痛管理のコツ
Ⅱ.産婦人科における鎮痛の実際
2.慢性骨盤痛に対する手術―腹腔鏡下神経切断術―
谷村 悟
1
,
草開 妙
1
,
宇佐美 拓哉
1
S. Tanimura
1
,
T. Kusabiraki
1
,
T. Usami
1
1富山県立中央病院産婦人科
pp.267-273
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003330
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慢性骨盤痛(CPP)に対する神経切断術は,薬剤抵抗性の痛みに対する妊孕性温存の手技である。従来からある腹腔鏡下仙骨子宮靭帯焼灼術,腹腔鏡下仙骨前交感神経切除術に加え,われわれは腹腔鏡下下腹神経切断術を提案してきた。機器や診断,手技の進化により神経切断術の位置づけは変化しつつある。また見逃されている可能性のある深部子宮内膜症の診断・手術も重要なポイントとなる。将来的には標準化されたDE切除に加える手技として新たなエビデンスが期待できる。

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