特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅱ
Ⅰ.手術支援ロボットの開発
2.海外のロボット手術技術の進化
柳田 聡
1
,
岡本 愛光
1
S. Yanagida
1
,
A. Okamoto
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
pp.117-120
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003294
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ロボット手術は,低侵襲性と早期回復が期待できるため,世界的に急速に普及しているが,コストや技術習得の難しさが課題である。市場では,特にda Vinciサージカルシステムが圧倒的なシェアを占めており,全米のロボット手術の85%を占める。しかし,da Vinciの高額な導入・維持費用は医療機関や患者にとって大きな負担となっている。それに対し,近年は各国で独自のロボットシステムも開発され,低コストモデルやモジュール型システムなど多様な技術が進化している。今後は遠隔手術やAI技術を活用したリアルタイムのフィードバックや自動手術,効率的な術者トレーニングなどの実現が期待されている。
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