特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅱ
Ⅰ.手術支援ロボットの開発
1.わが国で進むロボット開発
寺井 義人
1
Y. Terai
1
1神戸大学大学院医学研究科産科婦人科(特命教授/診療科長)
pp.109-116
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003293
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現在,他領域と同様に婦人科領域においてもロボット支援手術が多く行われるようになってきたが,そのほとんどで米国製のダヴィンチが使用されてきた。近年,基本パテントがきれたこともあり,わが国においても2020年にhinotoriTMサージカルロボットシステムが,その後,2023年にANSURサージカルユニットやSaroaサージカルシステムなど国産手術支援ロボット機器が開発されてきた。本稿では,国産ロボット支援機器の開発の経緯とその特徴について紹介し,将来の婦人科領域への展望を考えたい。
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