特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅰ
遺伝子技術
2.リキッドバイオプシー
岩橋 尚幸
1
,
野口 智子
1
,
西岡 香穂
1
,
藤野 めぐみ
1
,
井箟 一彦
1
N. Iwahashi
1
,
T. Noguchi
1
,
K. Nishioka
1
,
M. Fujino
1
,
K. Inou
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科学講座
pp.9-14
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003264
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近年のがん遺伝子解析技術の進歩により,リキッドバイオプシーとしていくつかの手法が検討されているが,婦人科がん臨床において血液中循環腫瘍DNA(ctDNA)を用いたがん遺伝子パネル検査が唯一保険収載されている手法である。ほかの癌種に比べて婦人科がんではctDNAリキッドバイオプシーに関する研究報告が少なく,リキッドバイオプシーの利点である早期発見や再発診断,フォローアップに活用しきれていない現状がある。本稿では,婦人科がんctDNAリキッドバイオプシーについて近年の報告も含め解説する。
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