特集 遺伝診療・ゲノム医療の最新動向―産婦人科医のためのナビゲーション―
Ⅱ.各論
13.リキッドバイオプシーの婦人科腫瘍診療への応用
岩橋 尚幸
1
,
野口 智子
1
,
井箟 一彦
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科学講座
キーワード:
リキッドバイオプシー
,
血液中循環腫瘍DNA
,
網羅的遺伝子解析
Keyword:
リキッドバイオプシー
,
血液中循環腫瘍DNA
,
網羅的遺伝子解析
pp.209-214
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001036
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要旨
“リキッドバイオプシー” という言葉が一般臨床でも用いられるようになり,血液や体液を用いた遺伝子解析手法として癌治療・研究の分野で広く活用されはじめている.一方で,婦人科癌臨床において用いられるリキッドバイオプシーは血液中循環腫瘍DNA(ctDNA)を用いたがん遺伝子パネル検査しかなく,標準治療終了見込みの患者につき1回限りであり,リキッドバイオプシーの利点を活用しきれていない現状がある.今後の婦人科腫瘍診療でのリキッドバイオプシーの可能性について紹介する.
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