特集 多職種連携による婦人科がん治療の実践
8.リハビリテーションの婦人科がん治療における実際と連携
髙橋 良輔
1
,
寺井 義人
1
R. Takahashi
1
,
Y. Terai
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座産科婦人科学分野
pp.1045-1050
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003110
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婦人科がん治療において高齢,肥満は治療のリスクを上昇させると考えられる。当科では高齢がん患者の初診の際に全例G8を用いたスクリーニングを行っている。以前に行った研究では術後に合併症が生じた群ではG8スコアは低い結果であり,治療前のG8スコアが低い患者では治療方針の検討や事前に他職種カンファレンスを行っていく必要がある。また,BMI50以上の超肥満患者の子宮体患者の手術の際に術前減量,およびリハビリテーションを行うことで安全に治療を行うことができた症例を経験した。術前減量やリハビリテーションの有用性や安全性についてはいまだデータが不足しており,今後症例の蓄積が必要と考える。
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