特集 動画で理解する婦人科悪性腫瘍手術の外科解剖―腔の展開と切断ラインの決定―
6.カダバーにおける鏡視下手術解剖-1
寺井 義人
1
Y. Terai
1
1神戸大学大学院医学研究科産科婦人科(教授)
pp.1465-1471
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002798
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婦人科領域における広汎子宮全摘出術などは骨盤深くの手術操作が必要であるが,骨盤内の血管走行や神経走行などは複雑であるため修練が必要である。近年,医療安全への社会的な関心が高まり,複雑な解剖学的構造を有する部位の手術手技向上のための研修に解剖検体を用いたcadaver surgical training(CST)が広がりをみせている。わが国におけるCSTは,2012年に日本外科学会と日本解剖学会から示された「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」に基づいて行う必要がある。腹腔鏡下広汎子宮全摘出術の手術手技を修得するために必要な血管走行,神経の走行,メルクマールになる骨格筋など骨盤解剖を実際のCSTで解説する。
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