特別記事
女性職員を抱える病院管理者が配慮すべきこと―産婦人科女性医師が直面する諸問題に対する提言
東舘 紀子
1
,
安達 知子
2
1東京女子医科大学成人医学センター
2東京女子医科大学産婦人科
pp.890-893
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100934
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はじめに
女性医師が仕事の継続に困難を感ずるのは,妊娠・出産・育児に関する問題である。女性の職種としては長い歴史のある看護師は,その組織力もあり,保育所の確保をはじめとして,妊娠・育児中の処遇,産休・育休の取得などが,先駆的にほぼ確立されている。したがって,まだ問題の端緒を開いたばかりの私たちにとっては目標となっており,いろいろと御教示頂くものが多いと考える。
日本産婦人科医会(JAOG)では,産婦人科女性医師の急増を予測し,1995(平成7)年,勤務医部内に「女性医師のための小委員会」を設置し,アンケート調査やその結果からの提言などを行なってきた。今回はその活動を中心に,女性医師が直面する諸問題を紹介し,これに対する私見を述べる。
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