今日の話題
進行・再発子宮がん終末期症例をチームで支えた緩和ケアを顧みて
寒河江 悟
1,2
,
齊藤 学
1
,
佐藤 奈菜香
1
,
清水 亜由美
1
,
藤井 美穂
1
,
宮口 智美
2,3
,
糸田 隆大
2,3
,
竹原 崇皓
2,3
,
今井 杏
2,4
,
田畑 美幸
2,5
,
三浦 理恵
2,6
,
山本 幸子
2,6
,
菊地 真里
2,6
,
福田 智子
2,6
,
吉住 典子
2,6
,
乙坂 美香
2,6
,
濱田 卓弥
2,7
S. Sagae
1,2
,
M. Saito
1
,
N. Sato
1
,
A. Shimizu
1
,
M. Fujii
1
,
T. Miyaguchi
2,3
,
T. Itoda
2,3
,
T. Takehara
2,3
,
K. Imai
2,4
,
M. Tabata
2,5
,
R. Miura
2,6
,
S. Yamamoto
2,6
,
M. Kikuchi
2,6
,
T. Fukuda
2,6
,
N. Yoshimizu
2,6
,
M. Otosaka
2,6
,
T. Hamada
2,7
1時計台記念病院女性診療科
2同 緩和ケアチーム
3同 リハビリテーション部
4同 地域医療連携部
5同 栄養科
6同 看護科
7同 薬剤科
pp.601-609
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002986
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子宮内膜癌は比較的予後良好な疾患とされてはいるが,進行再発症例の予後は極めて不良である。最近子宮がん(癌肉腫を含む)終末期症例を5例経験し,緩和ケアチームとして介入するなかで,それぞれの役割の再確認とその知識・技術の向上に何が問題点かを検討した。また終末期の問題点をベストサポーティブケア(BSC),アドバンスドケアプラニング(ACP),エンドオブライフケア(EOL-C),の観点で症例ごとに整理し,全体としてのコミュニケーション(意思疎通)の状況も検討した。これらを通じて患者・医療者間でのコミュニケーションの重要性ならびに信頼関係の構築が,これからの緩和ケアに重要であることをあらためて確認できた。また緩和ケアチームにおけるそれぞれの役割を実践して得られた経験を活かし,さらなる研鑽をいかに個人的にも組織的にも環境的にも推し進めるかを考える必要性を痛感した。
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