今月の臨床 子宮体癌診療の動向─これだけは知っておきたい
子宮体癌の診断と治療
7.進行・再発子宮体癌の治療
中山 裕樹
1
1神奈川県立がんセンター婦人科
pp.1663-1667
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102527
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はじめに
2000年日産婦報告1)によると,子宮体癌の予後は,5年(素)生存率で63.5%,追跡可能例で76.6%.当科の1998~2009年治療例では83.5%と,子宮頸癌とならび比較的予後の良い癌である.また,いったん再発転移を生じても,適切な治療により長期生存を得る例も多い.しかし,不幸な転帰をとる進行再発体癌に遭遇することも稀ではない.本稿では,われわれの施設での経験を交えながら,進行再発体癌の取り扱いにつき検討していきたい.
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