特集 世界の潮流についていこう! 婦人科がん診療2024
Ⅰ.子宮頸癌
1.早期子宮頸癌の手術に関する最近のエビデンス
関山 健太郎
1
K. Sekiyama
1
1近畿大学奈良病院産婦人科
pp.309-314
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002913
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ランダム化比較試験を含めた複数の試験で,腫瘍径2cm以下の一定の条件を満たす低リスクの早期子宮頸癌では縮小手術が標準手術(広汎子宮全摘術)と比べて劣らないとする結果が最近になって報告され話題となっている。本稿ではConCerv試験,SHAPE試験,JCOG1101試験について,おのおのの試験の適格基準やプロトコール術式,予後解析結果などにつき解説する。広汎子宮全摘術とは世界的にみると大変曖昧な術式である。各試験で行われている広汎子宮全摘術の定義や品質は同一ではない。縮小手術に関する臨床試験の結果を実臨床に活かすための今後の課題について考察する。また鏡視下手術,センチネルリンパ節生検についての話題についても言及する。
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