特集 婦人科がん治療における下肢リンパ浮腫―センチネルリンパ節生検の保険適用はなぜ必要なのか
4.子宮頸癌に対するセンチネルリンパ節生検
関山 健太郎
1
K. Sekiyama
1
1近畿大学奈良病院産婦人科
pp.905-910
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003076
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早期子宮頸癌に対するセンチネルリンパ節生検について,リンパ節郭清省略による術後のQOLの向上や,ultrastagingによる診断的意義が示されてきた。次の段階として治療的意義に関するエビデンスが明らかになりつつある。骨盤リンパ節郭清を省略したセンチネルリンパ節生検の腫瘍学的予後について検討する前向き臨床試験が現在進行形で行われている。今後,センチネルリンパ節生検の腫瘍学的予後に関するエビデンスが次々と明らかにされることで,早期子宮頸癌の治療戦略が変わっていくことが予想される。また,センチネルリンパ節生検は鏡視下手術との相性がよく,外科解剖の理解を深めるという利点もある。
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