特集 エストロゲン依存性疾患の診療ストラテジー
6.粘膜下子宮筋腫に対する子宮鏡下手術
辻 俊一郎
1
S. Tsuji
1
1滋賀医科大学産科学婦人科学講座(准教授)
pp.1001-1005
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002699
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粘膜下子宮筋腫は直接的または間接的に妊孕能低下を誘引することが知られている。本疾患に対し最も低侵襲な外科的治療は子宮鏡下手術にほかならない。その子宮鏡下手術も近年さらに進化を遂げてきている。従来ループ型電極はモノポーラ電極のみであったが,バイポーラ電極が使用できるようになり,用手的なスライス操作により子宮筋腫を切削していたが,シェーバー系とよばれるモルセレーションシステムが発売されるようになってきた。しかし,子宮鏡下手術における注意すべき点は共通しており,本稿では国際婦人科学会が近年発刊した子宮鏡下子宮筋腫核出術に関するガイドラインを中心に,本術式での留意点を改めて解説する。
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