特集 エキスパートの内視鏡手術―コツとピットフォールⅠ
2.子宮筋腫:腹腔鏡下子宮筋腫核出術
土屋 雄彦
1
,
片桐 由起子
1
,
前村 俊満
1
,
森田 峰人
1
T. Tsuchiya
1
,
Y. Katagiri
1
,
T. Maemura
1
,
M. Morita
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
pp.247-252
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000364
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腹腔鏡技術の向上や手術機器の進歩により腹腔鏡下子宮筋腫核出術は子宮筋腫核出術の標準的な手術となりつつあり,多くの施設で行われている。子宮筋腫核出術の主な手術操作は,子宮筋層の切開,子宮筋腫核の剝離・摘出,子宮切開創の縫合であるが,腹腔鏡下手術に特有の操作として子宮筋腫核の細切・搬出がある。いくつかの方法があるが,多くの施設では電動モルセレータを使用して行っていると思われる。しかし,2014年4月にFDAより「腹腔鏡の子宮摘出術と子宮筋腫核出術の電動モルセレータ使用について」の勧告がなされた。2016年7月に組織を飛散させずに回収することを目的とし,サック内に良性組織塊を入れた状態での電動モルセレータの使用を意図した「モルセーフ®」が発売された。
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