増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
感染
母体GBS陽性からの出生児でGBS感染症を発症する例としない例はどう違うのか
竹内 典子
1
TAKEUCHI Noriko
1
1千葉大学真菌医学研究センター感染症制御分野
キーワード:
GBS
,
侵襲性感染症
,
早発型
,
遅発型
,
母体スクリーニング
Keyword:
GBS
,
侵襲性感染症
,
早発型
,
遅発型
,
母体スクリーニング
pp.444-447
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001339
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新生児GBS感染症の基本病因,発症機序
Streptococcus agalactiaeはB群連鎖球菌(group B streptococcus:GBS)ともいい,消化管や泌尿生殖器に定着(保菌)するグラム陽性菌である。高齢者や免疫不全者,そして特に胎児・新生児に重篤な感染症を引き起こす。新生児および乳児の侵襲性GBS感染症は,発症時期により日齢0~6に発症する早発型(early-onset disease:EOD),日齢7~89に発症する遅発型(late-onset disease:LOD),および日齢90日以降に発症する超遅発型(late-late onset disease:LLOD)の3群に分類される1)。
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