今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
C.外来感染症
13.頸管腟内GBS検査
末原 則幸
1
1大阪府立母子保健総合医療センター産科
pp.410-411
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901675
- 有料閲覧
- 文献概要
B型溶血性連鎖球菌(group B Streptococcus,GBS)は腟内にしばしば存在する菌で,妊娠中には,時に,上行性感染し絨毛羊膜炎を起こし,前期破水(PROM)や早産,流産の原因となることがある.また分娩時には産道感染により新生児の敗血症,髄膜炎(early onset GBS sepsis)の起炎菌となり,児の予後に重大な影響を及ぼすことがある.この新生児のGBS感染症には産道感染のみならず胎内感染による敗血症,髄膜炎の報告もある.また産褥期には子宮内感染の起炎菌ともなり母児管理上重要な菌である.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.