合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 母子感染・周産期感染
GBS感染症
杉原 弥香
1
,
下屋 浩一郎
1
1川崎医科大学産婦人科学
キーワード:
B群溶連菌
,
GBS
,
髄膜炎
Keyword:
B群溶連菌
,
GBS
,
髄膜炎
pp.126-131
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211141
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●B群溶連菌(GBS)は約10〜20%の妊婦が保菌している.妊婦はほとんどが無症状であるが,新生児に重篤な敗血症や髄膜炎,肺炎を引き起こすことがある.
●分娩時に抗菌薬を投与しても早発型GBS感染症を発症することがある.また,スクリーニングで陰性でも発症することがあること,遅発型および超遅発型には無効であることに留意する.
●GBS感染症の発症率を下げるため,スクリーニングや抗菌薬投与に加えて,海外ではGBSワクチン導入に向けて臨床試験が進められている.
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