今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?
母体合併症
GBSスクリーニングの管理と盲点
城 裕之
1
1横浜労災病院こどもセンター
pp.866-872
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210134
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●新生児GBS早発型感染症の発症率は,GBS保菌妊婦に対する分娩時の抗菌薬投与(IAP)により減少してきたが,最近の数年は下げ止まっている.
●2019年に米国産婦人科学会(ACOG)は新たなガイドラインを公表し,ユニバーサルスクリーニングの時期を妊娠36週0日〜37週6日に変更した.
●新生児GBS感染症をさらに減少させるためには,最新のガイドラインに従いスクリーニングの質を向上させることが重要である.ただし,スクリーニングの結果が陰性であっても,児にGBS感染症が発症する可能性のあることを忘れてはいけない.
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