特集 各種診療ガイドラインにみる挙児希望女性の合併症・併存疾患の取り扱い―プレコンセプションから妊娠・出産まで―
4.心血管系疾患
神谷 千津子
1
C. Kamiya
1
1国立循環器病研究センター産婦人科部
pp.357-362
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002516
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母体の循環動態はダイナミックに変化するため,心血管系疾患をもつ女性の周産期において,心不全や不整脈などの心血管合併症リスクは増加する。また,一部の疾患・病態においては,産科合併症や児の合併症リスクもあわせて増加する。そのため,挙児希望のある心血管系疾患をもつ女性では,周産期リスクを評価してカウンセリングを行い,その妊娠時には関連各科が連携して周産期診療を行う体制が望まれる。本稿では,該当する学会ガイドラインをもとに,心血管疾患をもつ女性のプレコンセプションから妊娠・出産までの留意事項を概説する。
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