特集 不妊・不育症女性の合併症・併存疾患をどう扱う?
9.循環器疾患
神谷 千津子
1
C. Kamiya
1
1国立循環器病研究センター産婦人科部
pp.1629-1635
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001571
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妊娠・出産を通じて,循環血漿量の増大や心拍数の増加など,母体循環動態は大きく変動する。そのため,一部の循環器疾患・病態においては,妊娠出産が母児の生命をも脅かすハイリスクなものとなる。事前に妊娠リスクを評価し,本人や家族の十分な理解を得るプレコンセプションケアが大切である。また,妊娠を考慮した薬物治療の最適化や,適応症例では侵襲的治療も実施しておく。そのためには,生殖医療機関と循環器かかりつけ医療機関の連携が重要である。
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