臨床経験
痩せおよび肥満女性の子宮内膜調整法の違いによる凍結融解胚移植の臨床成績への影響
俵 史子
1
,
宗 修平
1,2
,
南波 美沙
1
,
宮野 奈緒美
1
,
村林 奈緒
1,2
,
山口 和香佐
1
F. Tawara
1
,
S. So
1,2
,
M. Namba
1
,
N. Miyano
1
,
N. Murabayashi
1,2
,
W. Yamaguchi
1
1俵IVFクリニック
2浜松医科大学生殖周産期医学講座
pp.203-208
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002472
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近年,凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期(NC)と自然排卵周期(NC)の子宮内膜調整法の違いが不妊治療成績に影響することが明らかになってきた。本検討では良好胚盤胞1個移植を行ったホルモン補充周期841周期と自然排卵周期1,710周期を対象に,それぞれ低体重(痩せ)(BMI 18.5未満),普通体重(18.5以上25未満),肥満(25以上)に分類し各分類群における子宮内膜調整法の影響を調べた。その結果,痩せや肥満の女性はNCに比べてHRCにおいて有意な流産率の上昇を認めた。一方,普通体重の女性においては子宮内膜調整法の違いによる影響は認めなかった。結論として,凍結融解胚移植のための子宮内膜調整法の選択には女性の体型を考慮することが重要であると考えられた。
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