診療
帝王切開瘢痕症候群に対する子宮鏡手術―up to date―
辻 俊一郎
1
,
信田 侑里
1
,
村上 節
1
S. Tsuji
1
,
Y. Shinoda
1
,
T. Murakami
1
1滋賀医科大学産科学婦人科学講座
pp.197-201
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
帝王切開瘢痕症候群(CSS)は,帝王切開術によって形成された子宮峡部創陥凹(CSD)により生じる不正子宮出血,月経困難症および続発性不妊症などをきたす症候群として知られている。不正子宮出血や月経困難症に対しては低用量エストロゲンプロゲスチン配合剤や子宮内黄体ホルモン放出システムの有効性が報告されているが,続発性不妊症に対する治療戦略は定まっていない。近年,子宮鏡下手術の安全性と有効性に関する報告が散見される。本稿では現在のCSSに対する子宮鏡手術の術式,効果および合併症に関する最近の知見を紹介する。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.