特集 発展する子宮鏡Ⅰ―レゼクトスコープ手術の神髄
子宮鏡手術
3.帝王切開子宮瘢痕症(CSDi)の子宮鏡診断および治療
辻 俊一郎
1
,
賀勢 諒
1
S. Tsuji
1
,
R. Kasei
1
1滋賀医科大学産科学婦人科学講座
pp.475-479
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003388
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問診と超音波検査により帝王切開子宮瘢痕症(CSDi)の診断を行うことが国際的に確立された。しかし,帝王切開によって生じた陥凹(niche)をどのように子宮鏡にて観察するのか,その手順は未確立であった。そこで欧州の専門家集団がその観察手順を標準化した。Nicheのタイプ,大きさ,位置,特徴的な所見の有無を子宮鏡にて系統的に評価する。また,近年CSDiに対する外来子宮鏡手術の可能性も模索され始めた。今後CSDiの治療方針の決定や,より低侵襲な手術加療が子宮鏡を中心にさらに発展していくことが期待される。

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