今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard
術後の長期合併症の管理
帝王切開瘢痕症候群の病態と治療
谷村 悟
1
1富山県立中央病院産婦人科
pp.1261-1267
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210845
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●2022年4月から帝王切開瘢痕症候群に対する腹腔鏡下子宮瘢痕部修復術が保険収載された.対象は帝王切開創子宮瘢痕部を原因とする続発性不妊症・過長月経・器質性月経困難症である.
●症状の特徴は通常の月経終了後に少量の不正子宮出血が持続することである.診断には排卵期の超音波検査により陥凹部の液体貯留と,液体が血液であることを確認する必要がある.
●病態として子宮内膜症,腺筋症の関与が疑われる.
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