特集 産婦人科における保険診療と自費診療
各論
1.妊娠にかかわる診療
谷垣 伸治
1
,
三ツ矢 紫音
1
,
小島 康嗣
1
,
島田 智子
1
,
佐藤 泰紀
1
,
田嶋 敦
1
,
小林 陽一
1
S. Tanigaki
1
,
S. Mitsuya
1
,
K. Kojima
1
,
T. Shimada
1
,
Y. Sato
1
,
A. Tajima
1
,
Y. Kobayashi
1
1杏林大学産科婦人科
pp.47-51
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002431
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わが国では,妊娠は疾病ではなく生理的な身体条件と考えられ,正常妊娠・分娩・産褥・新生児についての診療は,保険診療の対象とならない。異常を認めた場合のみ,保険診療の対象となる。保険診療と自費診療が混在しており,各医療行為の区別が求められる。分娩では,経過を俯瞰し,正常経腟分娩するために必要であった処置は自費診療となる。妊婦健診は,健康診断に含まれていることから自費診療になるが,行政から妊産婦へ補助がなされている。自費診療と保険診療を明瞭に識別できる診療録を作成することが望まれる。
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