特集 ここは見逃すな! 症候からアプローチする母体合併症
1.発熱
谷垣 伸治
1
,
中山 真恵
1
,
冨岡 紀子
1
,
田中 啓
1
,
松澤 由記子
1
,
岩下 光利
1
,
小林 陽一
1
S. Tanigaki
1
,
M. Nakayama
1
,
N. Tomioka
1
,
K. Tanaka
1
,
Y. Matsuzawa
1
,
M. Iwashita
1
,
Y. Kobayashi
1
1杏林大学産科婦人科
pp.1065-1071
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000583
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発熱は,妊産婦死亡の初発症状として6番目に多く,38°C以上の発熱は,妊産婦死亡の早期警告サインとして多用されている。また分娩期は,妊娠期より0.3°C以上の体温上昇も正常逸脱所見である。妊産婦の発熱時は,まず感染症を疑う。感染症は,妊産婦の死亡原因の7%を占め,その診断と鑑別には,あらかじめ感染症発症の危険因子を抽出し,妊産婦特有の変化―特に免疫応答のスイッチに留意したフィジカルアセスメントが重要である。
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