特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅸ.性別不合・性別違和・性同一性障害
3.泌尿器科における対応
松尾 かずな
1
,
坂元 史稔
2
,
松川 宜久
1
K. Matsuo
1
,
F. Sakamoto
2
,
Y. Matsukawa
1
1名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学
2中部ろうさい病院泌尿器科
pp.1209-1215
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002314
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わが国では日本精神神経学会「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」の策定後,性同一性障害/性別違和/性別不合(GID/GD/GI)に対する医療が認知された。この治療のなかで泌尿器科は主に,ホルモン療法と手術療法に関与する。本稿では,当院を受診した308例のうち,当科が関与した157例の経験,特にホルモン療法の個別化治療と手術療法の現状を報告する。次に,思春期,性成熟期,結婚後における泌尿器科からみた課題と対応について,臨床経験と文献をもとに概説する。
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