Special feature 何が同じで,どこが違う? 現場向けESBL産生菌・CRE(CPE)対策
■Coping skill 現場別 ESBL産生菌・CRE(CPE)対策の実践―両耐性菌の共通点・相違点を踏まえて
❸泌尿器科
田畑 千恵
1
,
池田 靖弘
1
,
乃美 昌司
2,3
1社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 兵庫県立リハビリテーション中央病院 ICT 感染管理認定看護師
2社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 兵庫県立リハビリテーション中央病院 ICT
3社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 兵庫県立リハビリテーション中央病院 泌尿器科 部長
pp.213-219
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000057
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はじめに
尿路感染は医療関連感染の最も一般的な原因であり,特に尿路カテーテルを使用している患者においては全医療関連感染の40%を占めると報告されている1)。
本来,薬剤耐性菌でも感受性菌でも尿路感染を防ぐために心がけることは同じであり,臨床的に問題となりやすいカテーテル関連尿路感染[Catheter-Associated Urinary Tract Infection(CAUTI)]については,ガイドラインに準拠した尿路管理を行うことが最も大切である。
しかし,ガイドラインに基づいた厳重な対策を行っているつもりでも尿路感染のアウトブレイクは起きうるものであり,兵庫県立リハビリテーション中央病院(当院)におけるExtended-Spectrum β-Lactamase(ESBL)産生菌アウトブレイク事例と具体的な対策を紹介したい。
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