特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅱ 感染症
22.尖圭コンジローマ
川名 敬
1
K. Kawana
1
1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野(主任教授)
pp.1245-1249
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003156
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尖圭コンジローマは,日本国内で年間約4万人(女性は約2万人)が罹患する性感染症であり,同じHPV関連疾患の子宮頸癌の2倍以上の罹患者がいる。治療には免疫賦活薬であるイミキモド5%クリームがある。これはHPV感染症としての尖圭コンジローマの病態から生まれてきた治療法である。さらに,性感染症のなかで唯一ワクチンによって予防できる性感染症であり,HPVワクチンが普及している海外では,尖圭コンジローマは “過去の性感染症” になりつつある。本稿では,尖圭コンジローマの病態生理としてHPV感染の本態を詳説し,その理論に基づくHPVワクチンによる感染予防にも触れる。
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