特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅲ.感染症対策
2.AYA世代の性感染症
野口 靖之
1
,
南谷 智之
2
Y. Noguchi
1
,
T. Minamitani
2
1愛知医科大学周産期母子医療センター
2総合大雄会病院婦人科
pp.1069-1074
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002291
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性感染症は,罹患者数のピークが15~39歳にあり,AYA世代が最も注意すべき疾患の1つといえる。また,性器クラミジア感染症,淋菌感染症,性器ヘルペス,尖圭コンジローマ,HIV感染症は,妊婦が感染すると母子感染を引き起こす。このため,AYA世代女性における性感染症感染対策は,プレコンセプションケアと考え実施されるべきである。特に,コンドーム未使用や複数のセックスパートナーと性交経験のあるAYA世代は,自覚症状がなくても定期的に性器クラミジア感染症,淋菌感染症のスクリーニングを受けることが望ましい。
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