特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅱ.精神面の課題
1.摂食障害(摂食症)
栗田 大輔
1
D. Kurita
1
1聖隷三方原病院精神科
pp.1041-1046
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002286
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摂食障害(摂食症)は持続的な食行動の異常を特徴とし,神経性やせ症,回避・制限性食物摂取症,神経性過食症,過食性障害などの疾患がある。摂食障害の多くはAYA世代の女性に好発し,しばしば無月経や不妊治療のために産婦人科を受診する。また,摂食障害を有する患者や妊産婦は抑うつや不安を併発することも多いため,このようなケースを産婦人科で診療する場合,精神科との連携が好ましい。摂食障害全国支援センターおよび摂食障害支援拠点病院では摂食障害の患者やその家族,支援者,治療者に向けて摂食障害に関する情報を発信しており,診療の助けとなる。
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